今、車業界において特に話題になる車種といえば新型ジムニーではないでしょうか。
先日もこんなジムニーのカスタムカーに焦点を当てた記事が出ました。



この新型ジムニー、昨年7月に発表・発売されてからすぐに反響があり、一時納車が1年待ち(下手すると今もか)となるほどに人気が爆発しています。
そのため特集する記事なども1車種に対して異様に多く、それがまた人気を後押ししている感もあります。

そして、この人気の理由についてはクルマ業界のお歴々や記者の方が色々と語ってくれています。
内容はまあ、オフロード性能とか無駄を省いた機能美とか色々ですよね。
そういった内容で書かれた記事を以下にリンクしたので詳しいところはそちらを御覧ください。



というわけで、色々語られてる人気の理由なわけですが、正直もっとシンプルではないかと思うフシがあるのです。
もちろん専門記者の方々はやはりそちらの視点から詳しく語る必要があるので仕方がない部分があるのですが、逆にトーシロならではの意見といいますか。
それをちょっと説明したいと思います。

まず軽自動車が売れている

最初の前提条件としてそもそも軽自動車が売れているというのは当然ありますよね。
報道では好景気だ何だ言われていますが、一般庶民的には未だ思いっきり不景気真っ盛りですし。
(そのへんは趣旨がずれるので詳しくは言及しません)
とにかく、多少本体価格が高くても維持費や税金が安く上がる軽自動車自体のニーズが高いというのがあります。


「シンプルに男らしいクルマ」が無い

で、ここからが本題です。
軽自動車のニーズは急速に高まって、それ以降ずっと維持しているわけです。
しかしその一方で軽自動車には「あるジャンル」が全然無いんですね。
それが「シンプルに男らしいクルマ」です。

それを聞くと「なに言ってる。男性向けのデザインの軽自動車だって沢山あるじゃないか」と言いたい方も多いかもしれません。
もちろん「男性向けデザイン」の軽自動車自体は沢山あります。
ただそれらはほとんどが多少の「ヤンキーテイスト」を含んでいるんですね。
別にヤンキーテイストが悪いとは言いませんし、好きな人はそれでいいと思うんです。
ただ一方でそればっかりなので、それを好まない男性からすると「ヤンキーテイスト抜きで男性向け」デザインがほとんどない。
(S660とコペンがあるじゃないかという意見もあると思いますが、あれはジムニーよりもさらに趣味性が高すぎて実用性に乏しすぎるので省きます)
もっと言ってしまうと軽自動車って女性向け・ファミリー向け・ヤンキーテイストの3種類いずれかでデザインされたものがほとんどなんです。
そこには普通自動車なら普通に沢山ある「普通の男性向け」デザインがない。
もちろんそれなら普通自動車を買う選択肢もあるのですが、先程言った通り不景気で軽を選択したいという実情があったりするのです。


唯一無二となった新型ジムニー

そこに颯爽と現れたのが新型ジムニーというわけです。
旧来のジムニーを彷彿とさせるその無骨で無駄のないフォルムがそういった男性諸氏の心を鷲掴みにしたのだと思います。
これは新型が急激に売れたことからも説明がつきます。
それこそ2018年モデル以前は長い期間、ジムニーのデザインも少し「日和った」少し丸みのあるデザインを採用していました。
まあランクルや大型SUVでもそういったデザインは少なくなかったので流れもあったかもしれませんが、やはり軽のサイズでそれをやると少々可愛くなりすぎたのだと思います。
そこでファミリーや女性にも取り込みたいといった下心もあったのかもしれませんが。

他にもハスラーを始め、アウトドアビークル的な車種が出て人気があるにも関わらず、それらを遥かに凌駕していることからも見受けられると思います。
あちらはやはり、それこそ女性やファミリーにも受けやすいデザインに落とし込んでいますので。


兎にも角にも、軽自動車業界においてはブルーオーシャンであるニーズにぶっこんだ訳ですから納得ですよね。
とはいえこのニーズってそこまで大きな市場ではないと思うので、そういった車種が何種も出てくると食い合いで落ち込むでしょうね。
今は上手く新型ジムニーがハマっているのでしょう。
当分この人気は続くのではないでしょうか。