最近、職場の謎マナーとか謎ルールとか、やたらと話題ですよね。
SNSでそういったことが問題視されやすくなったのでしょうね。
もちろんこの問題自体はそれ以前からずーっとあったとは思うのですが。

もちろん国には国民性とか色々あるわけで、それぞれ各国で独特なマナーや習慣とかあると思います。
それでも日本において、これだけ問題視されるのにはワケがあると思います。
なにも日本人だけが自国の制度や風習に文句が多いみたいな話ではないのですよ。

ビジネスマナーをはじめ、各種マナーって基本的には「相手を不快にしない」という所から来ているのは当然のことですよね。
なので本来「お互い」にマナーに気を配り合って気持ちよく過ごそうといのが基本です。
だからこそある程度皆が知っているものである必要があるし、最低限それを学ぶ必要もあるわけです。
ところが日本はもうその基本が歪んでしまっている。
なにせ強烈なタテ社会が現代の今でも根強く残っています。
だってそうでしょう。初対面の相手には必ず年齢を聞いて敬語を使うかどうか判断し、対等であるはずのビジネスの場でもお金を払うほうが偉いという謎の不文律があります。
そのへん突っ込み出したら長いのでこれ以上は言及しませんが、とにかく絶対的な上下関係を持つ組織や関わりが多いのがひとつ日本社会の特徴です。

この強烈すぎる上下関係が現代社会においては癌でさえあるわけで、マナーにおいても悪影響を及ぼすわけです。
まず「お互いが気持ちよく過ごす」ためのはずのマナーが、なぜか服従の証のように使われてしまうことがあるわけです。
パワーバランスがおかしいのですから当然ですよね、しっかり気を配る必要がある側とそこまで気にかけない側とにわかれてしまう。
その時点でもう「マナー」じゃないわけですよ。マナーと言う名の服従行動みたいになってしまう。
そしてそうなると「マナー=皆が知っている」からも外れてしまうんです。
そりゃそうですよね、お互いに気分良く過ごすためのものではなくなってしまってるのですから、「偉い側」が勝手に基準を判断してしまいます。
だから「偉い人」にとっての「自分を心地よくしてくれる態度」がマナーになってしまうわけです。
もちろんよほど相手の心が読めて気が利く人間でなければ「そんなの知らねーよ」となるのは当然です。
だから謎マナーだらけになってしまう。

それに加えて日本人は不安遺伝子が世界でも特に多い民族だとも言われています(この辺のくわしい事はググって下さい)。
そうなるとやはり神経質な人なんかも多いわけです。
これがまた輪をかけて良くない。
偉い側の人が勝手に「マイマナー」を発動してしまうような状況なのに、そういう人たちに神経質な人が多いわけです。
そうすると神経質な人の勝手なこだわりをまた「マイマナー」に勝手に組み込んでしまいます。
もうそうなっては無茶苦茶です。「なんでそんなことしなきゃならないの」みたいな理不尽で無意味なマナー(という名の変なルール)のオンパレードになります。

他にも色々な要因はあると思いますが、こういったことが変なマナーを生み出す原因となっていると思います。
冒頭でも言いましたが本来マナーはお互いが気持ちよく過ごすためのものです。
その基本すらうまくできない我々日本人は、強すぎる上下関係など様々な問題を見直す時期に来ているのかも知れませんね。